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武道医学とスポーツ医学
武道医学とスポーツ医学の違いは「武道」と「スポーツ」との違いと同じと考えてください。
武道医学は武道修行者を対象とする医学と考えています。
医学そのものには違いはありません。
対象の環境、観念、目標とするもの、方法などの違いが加療法の、医学的指導の違いになるとおもわれます。

武道医学に関すること、剣道以外でも、全ての武道は共通点があるはずです。
自分で武道修行また健康管理をしていくためにも、是非参考にされてください。

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青少年、特に少年期におけるスポーツの必要性、重要性は今更あらためて言うことはないと思うが、今、周囲を見回してみると、少年期のスポーツに対する大人、その当事者である少年達のスポーツに対する考え方、取り組み方に首をかしげたくなることが少なくないように思われる。

適度のスポーツは筋力、柔軟性、持久力をつけ健康な生活をおくるのに役立つが、間違った方法や必要以上に過度な訓練によって障害を起こしたり、また外傷を受けて病院を受診することが多くなってきている。

また、競技スポーツで目標を勝つ事のみにとらわれ、スポーツ本来の目的からはずれ、精神的にも害を受けているような事も見受けられる。


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中高校生は発育期にあり、発育期の子供たちの骨には骨端部に成長軟骨(骨端線)があり骨はここで長軸方向に成長する。

骨端線は大人の骨とは異なり、スポーツや外力により傷害を受け易い。

これと同じように筋肉・靭帯・腱などの軟部組織も発育部位に弱いところがある。これらの組織は形態的に発達すると共に、筋の強調運動や反応性など神経系も含め機能的に発育する。この時期は体の部位や組織によって異なり、個人差も大きい事が発育期の特徴である。


スポーツ外傷

スポーツで転倒、衝突、転落などで強い外力が加わると、主に四肢骨に骨折が起こる事が多く、発育期の場合は、骨端線損傷になる事があり、骨端線損傷は損傷が強かったり正確な整復がなされないと後に発育障害が残り、変形を来す事がある。

スポーツ障害

スポーツの練習では繰り返し同じ動作を続けるので体の一部または体の片側のみ強い負荷が加わる。発育期の骨(特に骨端線)、軟部組織は適度な繰り返しの物理的な刺激には弱いので、種々の障害を受け易い。野球では野球肘(離断性軟骨炎)、バレーボール野球で腰椎分離症、陸上などでの下腿骨の過労性骨膜炎、バスケットボール・バレーボールによるオスグット氏病等がある。発育期に毎日長時間の練習を行うと傷害が起こり易く、この傾向は年齢が低いほど顕著である。

応急手当について

次にスポーツにより起こる身近な外傷・・突き指、捻挫、打撲(挫傷)、挫創(切創等)、擦過創の応急手当について・・
突き指、捻挫、打撲などですぐやるべき事は「冷やす事」「軽く圧迫して固定する事」「患部を心臓の位置より高い位置に置き、安静を保つ事」であり、マッサージをしたり引っ張ったり強く暖めたり無理に動かす事は厳禁である。最初の状態からでは考えられない障害が後まで残る事があり最悪の場合は機能障害・変形を残す事もある。


最後に成長期のスポーツに対しての指導者、親、もちろん本人も勝利を意識し、最大の目標を勝利に置く事により過度な練習を強いる事なく、人間の基本的な動作を修練し生涯を通しスポーツに親しみ健康な生活を送る事を目標にしてほしい。

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健康のために武道を始める人も多いが、環境によって、あるいは稽古中の不意の事故によって、怪我をしたり命を落とす危険性もありうる。

2月10日(日)、東京都スポーツ文化事業団・東京武道館主催で「杖道錬成講習会」が開催されました。

  もしも稽古中に人が倒れたらどのように対処すればよいのか。近年あらゆる場所に設置が見られるAED[自動体外式除細動器]の活用方法など、講習会の内容は、剣道にもおおいに通じる内容であった。



平成20年2月10日、東京武道館にて(財)東京都スポーツ文化事業団・東京武道館主催の「杖道錬成講習会」が行われた。日程は2月7日(木)・10日(日)の2日間で、3回にわたる杖道実技と2時間の講義である。「杖道稽古における傷病と処置について」と題された講義の内容は、これからの季節に起こりやすい熱中症への処置や捻挫などの怪我をした場合の応急処置の方法、また、人が倒れて意識や呼吸がない緊急時の救命救急の手順、AED[自動体外式除細動器]の使用方法など。実演を見ながらの講習となった。杖道の講習会ではあるが、講義は剣道にも通じるところが多い。
夏の稽古は技術向上に重要な時期であるが、暑さの中での鍛錬は怪我や体調の崩れも引き起こしやすい。今回紹介する、捻挫や熱中症の処置や緊急時の救命法はほんの一部だが、より多くの人に正しい医療の知識を持ってこれからの稽古に臨んでもらいたい。(講演より)


捻挫の処置

捻挫は、関節に打撲や捻るなどの大きな負担がかかった時に、靱帯の組織がちぎれたりのばされたりして傷ついた状態のことを言います。痛みや内出血が出現しますが、程度はさまざまで重い場合だと関節を動かすことも困難になります。
捻挫の処置は、安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の4つ。まず「安静」は、患部を安静にさせる・動かさないことです。もしもその部位に負担がかかっているとしたらその負担を取り除きます。「冷却」は冷やすこと、ただし冷却スプレーは瞬間的な冷却はできますが長時間は効かないので、氷や保冷剤を使うことをおすすめします。「圧迫」は、腫れた部分に(包帯等で)圧迫を加えることで「安静」にもつながります。「挙上」は、怪我をした部分を心臓よりも高い位置にすることで、腫れをおさえる働きがあります。この4つを行うことが、捻挫の症状を最小限にとどめ回復を早める手助けになります。


熱中症が起きたら

熱中症が起こりやすい環境として、気温が高い・湿度が高い・風が弱い・日差しが強いなどで気温が上がりやすい条件が挙げられます。体温の上昇が、身体の機能で抑えきれなくなり、機能不全を起こしてしまうのが熱中症です。熱中症はⅠ~Ⅲ度に分類され、Ⅰ度は軽い状態でめまいや立ちくらみの症状や部分的な筋肉の痛み、Ⅱ度になると吐き気や体のだるさなど、Ⅲ度になると意識障害、痙攣、ひきつけなどが表われ、死に至る場合もあります。重度の熱中症の状態になった時に、まずしなければならないのは「体温を下げる」ことです。日陰や風通しのよい涼しい場所へ運んで、動脈の走る首や股関節、脇の下を氷や水で冷やしてあげるのが適切な処置となります。意外と気にしないところですが、汗を吸った稽古着・衣服は体温を逃がしにくくさせるので、体を冷やす前に脱がせてあげるのもポイントになります。


次に必要になってくるのが水分の補給ですが、冷えたスポーツドリンクは冷たすぎます。体を冷やすからといって、冷たいものであればいいというわけではなく、むしろぬるいものの方が望ましい。市販のスポーツドリンクならば2~3倍に薄め、「飲ませる」のではなく「口にふくませる」ことです。無理に飲ませたことで嘔吐して胃液や胆汁などの体に大切なものまで体外に出してしまうと良くありませんし、気道に嘔吐物をつまらせてしまう危険も出てきますので、とりあえず口に含ませた状態で様子を見ます。


汗で失った水分を取り戻すときは、補給する水分の塩分濃度にも気を使いましょう。市販のスポーツドリンクをそのまま与えるのは、濃度が高すぎてよくありません。0.1~0.2%が適当で、1リットルの水に1~2グラムの食塩の割合が目安です。また、痙攣などが非常に強い場合には食塩の濃度は0.8%のちょっと濃いものを補給させるのが効果的です。スポーツドリンクをコップに半分、もう半分をお湯で埋めると温度も濃度も調度よくなります。できるようならばきちんと作ったものを与えましょう。
反応がないようならば医療機関(救急車)を呼ぶなどして、自分たちで運べるなら手際よく運びます。とにかく前記のような症状を覚えたら、運動を途中で中断することです。無理をしないのがなによりも大切です。


「剣道日本」7月号を御覧下さい。